(え?) 「長〈おさ〉に会いたいねんやろ。お得意さんやねん」 彼女はけらりと笑うと手早く荷物を片付け、さっさと歩き出した。 (あれは一体…) さっきの迫力が嘘のような彼女の態度に戸惑う俺をよそに彼女はすたすた歩いていく。 「どないしたん。はよおいでェな」 しばらく進んだところで振り返った彼女になんでもないと返して俺は里に足を踏み入れた。