【完】青春PLAYBALL!!

俺はそれから、外角を意識したピッチングを心がけた。

シンカーで球速が落ちているせいもあり、土根は長打のヒットを産み出すことは出来なかった。


三回表、続く四回表もテンポ良く打ち取ることが出来た。


「ナイスピッチング。ファーストでアウトに出来ると、自分の手柄のように嬉しいぜ」


七海にグローブの背でポンと叩かれる。


「待ってろよ!そろそろカッキーンと打ってみせるからな」


修平は颯爽とバッターボックスへ向かっていった。







「風・・・吹いてる」


柚が点数盤の上のなびく旗を見ながら、呟く。


「結構強い・・・これはチャンスかも」


柚はタオルで額の汗を拭うと、ヘルメットを被りネクストサークルへと向かった。


「ただでは帰ってこないからね!」


そう言って微笑んだ柚は格好良かった。





どうしよう、ドキドキする。


惚れ直したかも。