【完】青春PLAYBALL!!

ベンチに戻り、和由の隣に座る。


「なあ、和由、ちょっと相談があるんだけど・・・いいか?」


「はい。なんですか?」


「配球のことなんだけど・・・今までシンカー内角にしか投げたことなかったよな?やっぱり土根にはそれ読まれてるんだと思うんだ」


「木波さんも、注目されてたってことっすね。相手に研究されちゃったなんて、格好いいじゃないですか」


和由はフッと微笑んだ。


「まぁ、それは置いといて・・・でな、やっぱり内角って打たれると長打になりやすいだろ?だからシンカーを外角に投げようと思う」


「ひっかけて打ち取るってことですか?」


「そう。別に空振りでアウトにしなくていいんだ」


「そうだよ」


柚が俺と和由の肩を後ろから抱く。


「ボール来ないと暇でしょうがないんだから。打たせてアウトにしていこう。あんたらにだけ格好いい思いはさせないよ」


柚はニッカと微笑んだ。