「どこいったんだろう…」 ももが更衣室のドアを開けながら言った。 長く使っているせいか、重い。 「ほら、部屋帰ったのかも」 そう、うりがフォローする。 ドアが開き、 うりときょうが先に出て行った更衣室で ももが 「また来るね」 そう誰かに告げた。 三人しかいなかった更衣室。 シャワー室へと繋がるドアから 長く髪の毛を伸ばした女が水を滴らせ、 三人が出て行った後を見ていた。 気付いていたのはももだけだった。