「おい、起きろよ」

きょうはその言葉で目を覚ました。

横にはうりが、
隣のベッドにはももが座っている。

「で、なんだって?」

うりはきょうが起きたのを確認して
ももにそう言った。

「これだよ」

「札幌か〜…」

ももがうりにさっき貰ったものを
手渡すと不満気にそう呟いた。

うりがききたかったのは
これでないことは二人も知っていた。