なぜ謝ったのか 私には理解出来なかった。 「大丈夫よ。 たんぽぽさんも 楓に摘んでもらって 喜んでるわ」 おばさんは 今度は楓に体を向けて 言った。 「よかった」 楓は安心したのか 嬉しそうに、柔らかく笑う。 "たんぽぽ"は まだ元気なく、しおれていた。