「行ってきます」

玄関に置いてある鞄を
持って家を出る。

小学生の時から
変っていない道を歩く。


今日もバラはあるかな?

そんな期待をしながら
”楓”へと向かう。

上を見上げると、
ピンクの桜の花びらが
ひらひらと落ちて
私のローファーに
止まった。