私の手に来ても、 男の子は 赤いバラと私を 見ている。 そんな男の子の瞳は 悲しみの色。 「ね、わたしのうちこない?」 男の子を見て 考えてもいなかったのに そう、でる。 男の子は嬉しそうに、 おばさんは 驚いたような顔で 私を見た。