「とおいとこ?」

「いや、近くのお花屋さん」

近く、
と言っただけなのに
"楓"が頭に浮かんだ。

「お花、
買ってきてくれないか?」

私は
ずっと見ていた
あのお店に
行けると思うと
ドキドキが止まらなかった。