夏も終わりが近づき、始業式が明日に迫った今日。


あたしはというと・・・。


「じゃあな」


「・・・うん」


さっきまで神崎涼の家でヤっていた。


名残惜しくも、去っていく神崎涼の黒バイを見つめた後、しぶしぶ家に入った。


今日で2回目。


今日はあたしから神崎涼にメールした。


こんな風に誘うのは、恥ずかしい以外の何でもない。


それにこの前の名も知らない女の子みたいに、冷たく断られるのを考えると怖くて仕方ない。


その時のショックは計り知れないんじゃないかと思う。


だけど明日から学校だから、夏休み最後の日くらい会いたいと思って連絡を入れた。


結果はあっさりオッケー。


でも正直ヤりたいわけじゃない。


ただ、神崎涼と一緒にいたいだけ。


純粋に好きだから、一緒にいたいんだ。


でも神崎涼は違う。


・・・ただの身体目当て。


そう思うほど悲しいものはない。


だけど、その場に来てしまえばそんなのどうでもよくなってしまう。


楽しいから。


嬉しいから。


果てしなく矛盾しているあたしの考え。


お互い違う目的で会っている、あたしと神崎涼。