二人並んで、教室に向かう。 まだ高い太陽の光が優しく二人を包み込む。 それは、二人を祝っているのだろうか。 それとも、もうすぐ離れ離れにならなくてはいけないことを知って、慰めているのだろうか。 どちらにしろ、太陽の光が暖かいことには変わらなかった。 教室にはもう人はいないだろう、と思い教室のドアを開けた。 「桃華!!」「黒木!!」 まだ教室には二人、人がいた。