僕は、チップの小屋をガジガジかじってみた。


柵に手をかけて、鳴いてみた。





反応がない。




僕のおかしな行動を見て、お父ちゃんが何か気付いた。



「モンちゃん、どしたん?」




お父ちゃん、チップがなんか静かやねん。


どうかしたんかな?







小屋の中に手を入れたお父ちゃんが……





「チップ!!!チップ!!」



駆け寄ってきたお母ちゃんが……



「チップ!!」







僕は心で叫んだ。



「チップ!!チップ!!」