次の日の朝、ねぼすけなお母ちゃんが朝の6時に起きてきた。




あぁー。


えらい顔して。


目、ないやん!!




お父ちゃんは、4時から起きて、僕と遊んでくれた。




「モンちゃん、寂しいな」



僕がチップの小屋をのぞくと、お父ちゃんはそう言ってまた泣いてた。







死ぬってことは、動かなくなるってことで、


動かなくなるってことは……



話したり、遊んだりできひんってこと。




それって、消えるってこととは違う。


姿がなくなっても、僕の心の中や、お父ちゃんお母ちゃんの心の中におるってことは、


まだ生きてるってことやんな。




消えるってことじゃない。


心の中には、チップとの思い出がいっぱい残ってて

それが、チップがここで生きていたっていう証拠。



一生消えへんし、


チップがおらんようになっても……



チップは、ここにおったもん。




んで、


家族やもん。




4人家族やったもん。