太陽のユメ




駅は通勤通学の人で溢れかえっていて、もうどこにも動くことができない。



電車も止まって人だかりで家にも帰れない私は、仕方なく駅の隅のほうでしゃがみこんだ。



せっかく、バスケの雑誌とかDVDとかめちゃくちゃ研究して、スタメン勝ち取ったのにな

キャプテン時間に厳しいから、外されちゃったりしたらどうしよう



そんなことを考えたら、悔しくて悔しくて泣きそうになった。



人の声が、遠くに聞こえる。





「みつけた」





遠くに聞こえる、ハズだった。





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