「爽!!おい、爽!!助けてくれ…!!」


「え?」


一輝が珍しく情けない声で俺を呼ぶから、何事かと思えば。


「えーん!!ヒック!!うわーんっ!!」


大号泣中のキョンキョン。

た、猛を越える不細工顔がこんなとこに…!!


「む、無理!!一輝任せた」


「あ、おいっ!!」


二人を放置して皆の元に戻る。

そういやアイボン、外で待ってんのかな?

後でたくさん慰めてもらおーっと♪




「つか誰か!!甲子園の土分けて!!俺、忘れたっ」


「嫌だよ!!もっ回戻ってくれば?」


「ひ、酷っ!!」


「昔、どっかの店で甲子園の土キーホルダー売ってるって聞いたことあるぞ?噂だけど」


「え!?売っていいの?それ」


「知らねー。とりあえず、自力で何とかしろってこと♪」


「うっ!!薄情者め!!」


いつも通りの雰囲気で一日を終えた。

夢のようにキラキラした、最高に楽しい一日だった。