「おばあさんになるまでには…」


ボソッと聞こえたアイボンの声に、流石の俺も声がひっくり返る。


「えぇえ!?」


何十年もは待てない!!

それは絶対無理!!


「ダメですか…?」


上目使いで訴えられても、これだけは揺るがない。

ばあさんって…!!




「できれば、ピチピチのアイボンが見たいんですけど…」


ヨボヨボだけは勘弁してください…!!


「気持ちがあれば、関係ないと思うんですっ」


すっげぇ恐ろしいことを、キラキラした瞳で言うな…。

ヤバイぞ。

このままにしておくと、まじでそうなってしまう気がする!!


「い、今のは冗談だよな?嘘だよな!?」


……その笑顔が、今はとてつもなく怖い。