時の旋律



何が起こったかはわからない。ただ、光が収まると沙耶を掴んでいた兵士が崩れ落ちるように倒れていった。

「えっ…?」

呆然とする俺の隣で、沙耶が兵士に駆け寄る。

「……!し、死んでる。」

沙耶の動揺の混じった言葉に、辺りがザワザワとする。

「嘘だろっ!?」

「拓は何もしつないのに!」

「どうなってんだ!」

色んな声が聞こえてくる。

違う…!俺は殺してない!力だって…使ってない!それに俺の力は〈創造〉だ!人は殺せない筈…