隣を見ると、肩まであるセミロングの髪の少女が、俺を見ていた。 「私、斎藤柚歌。よろしく。」 少女ーー斎藤柚歌は手を差し出す。 「俺は間宮空。よろしく。」 俺も手を差し出し、お互い握手し合った。 ーーーーーーー そう。これは、俺と「柚歌」が初めて会ったときのものだった。