「はぁ、はぁ。」 俺達は息を切らしながら必死に建物の中を走っていた。 「空、頑張って。…もうすぐ出口だから…。」 今にも倒れそうな俺を支えながら、柚歌は言った。 その時、前方から沢山の帝国軍が姿を表した。 「っ…はぁ?」 帝国軍はコッチに向かって来る。 「っ、こっち!」 柚歌の指示で俺達は右に曲がる。