「どこの病院にいるんだ?」 「学校の近くの総合病院だけど、どうかしーーーちょっと、空!」 俺は柚歌の答えを最後まで聞かずに走り出した。 「わりぃ柚歌、ちょっと行ってくる!」 俺は階段を駆け下りながら柚歌に向かって叫んだ。 無事だと聞いた瞬間、俺はいてもたってもいられなくなった。 会って、謝りたい……そう思った。 「駄目だって、空ぁ!!」 柚歌の叫びを俺は無視して、病院に向かった。