リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『お笑い』

アイツに噛み付くようにキスをした。

「んぐっ…!」

頭を掴んで、放さない。

むさぼるようにキスを繰り返した後、息が苦しくなって、離れた。

「なっ…にをするんだっ…! キミは」

「ハッ! ザマーミロ!」

笑ってアイツの上からどこうとした。

けれどいきなり手を掴まれ、引き寄せられた!

「なっ何よ!」

「責任…取ってくれるんだろうな?」

「はあ!?」

何古臭い言葉を言ってんだか…。

「両親には僕から説得するから」

…アレ? 何で寒気が…。

「家事はそれでも分担しよう。やって損はないから…」

……もしかしなくても!

「ぷっプロポーズしてんの!? 頭おかしいんじゃない?」

たかがキスで、責任取って、結婚!?

「もちろんだ! でも結婚できる年齢になるまで、修行は続けるからな!」

修行って、まさかっ!

アイツははじめて見る、満面の笑みを浮かべた。

「花嫁修業をな!」

全身の血の気が、音を立てて下がった。

「いっイヤっーーー!」

…近所中に、アタシの悲鳴が響き渡ったことは、言うまでもない。

悪夢の日々は、まだまだ続きそうだった。

―完―