Spring Princess***

 私はやっとのことで人混みから出れた

 く…空気が気持ちいい…!

 スゥーと深呼吸していたら

「邪魔ですわ!」

 と、誰かに押された

 そのまま地面にこけてしまう

 私はその押した人を見たが

 涼しい顔をしてクラス表を見ている

『っく…この野郎め……』

 蹴りたいけど蹴る気にもならない

 私はサッサッと立ち上がり

 その場から離れた