「あっ!」


ジェントルマン理事長様が何か思いだしたようだ。


「あのね……君……天宮さんに言ってない事があったんだ…」


と言って眉を下げるジェントルマン理事長様。


「あのね…この学園には…不良…が結構多くてね…。

そうだね…この学園の8割が不良かな………。」



……それ…ほぼ不良って事ですよね?

「あとの2割はー……女子がほとんどだよ。


…あ。この学園て女子少ないんだよ…。

んー…2·5割くらい?」


何その微妙な数字。


つか…不良……


ありえない……


最悪だぁー……


「あ、そうそう!

…今からちょっとややこしい話するけど…いい?」


『はい。』

「えーっとね……この学園の8割が不良って言ったよね?
…で、あとの2割は…まぁ普通の人。
だから、不良と普通の人とでクラスを違くしてるんだ。

……けどね、この学園には特別なクラスがあるんだ…

…みんなはSクラスって言っている。

…で、そのSクラスなんだけど…


…Sクラスに入る事が出来る人は極わずか。
頭も運動も出来る人……。

それと…

生徒会に入ってる人……。」


ほほーう。んじゃ私は大丈夫だな!

頭悪い運動出来ないもんね。
せーとかいとか入ってるわけないし。


「それでね……そのクラスは不良と一般の人が混ざってる。
……学年も関係ない…。


何せ本当に数が少ないからね。
1クラスしかないんだ。


…それで…だね?



雨宮さん……君はそのSクラスに入る事になったんだ。」



……は?

いやーふざけちゃあいかんよ理事長様。


頭こんがらがっちまったじゃねーか。



……とりあえず整理しよう。整理を。