見ただけなら、分からなかったかも知れない。 でも私には分かった。 何故かって? だって、私にとって忘れられない声だったから。 あの日、聞いた声と一緒だった。 私の耳に狂いは無い。 私は言う。 「あなた、藤宮由よね?」