それからまた時は流れ


遂に高校生活最後の学期


3学期になった


卒業……か……


机に頬杖を付き


大きなため息をつく


実感なんて湧かない


卒業したら


もうここへは戻れない


そう言葉では理解出来ても


心が現実に着いてこない


もうあなたにも会えないのかな?


そんな事が頭に浮かんで


あたしは首を勢いよく振った


その考えを吹き飛ばすように…



いつまであたしの頭は


あなたを中心に回るつもりなのか


自分の考えが


コントロール出来ない


あたしは無意識にちらっとあなたを


見ると机に突っ伏して


また大きなため息を漏らした