杏ちゃーんっ!! 私は思わず杏ちゃんを抱きしめた。 「しぃーちゃん、杏ね、幼稚園でお絵かきちた。」 まだおぼつかない言葉を頑張って言ってくれた。 「杏、あんま詩音を独占すんな。」 「蓮にぃーの?」 蓮…杏ちゃんまでにも敵視しなくても…。