サッカー部には同じクラスの男の子が入っていて、ぜひ差し入れを作って来てほしいと頼まれた。

友達と先生達と頑張って、たくさんのおにぎりとおかずを作って、準決勝を行っている会場へ行った。

会場の熱気は最高潮!

この感覚はキライじゃない。

お昼にサッカー部に顔を出すと、大歓迎された。

この時は給仕に回る。笑顔で選手達を励ましながら、お弁当を回す。

「他におにぎり欲しい人いるー? 中身は昆布だよ」

「あっ、オレ、食いたい!」

勢い良く手を上げたのは、例の活躍している彼だった。

片手におにぎりを持っているクセに…。

でも笑顔でサービスしなきゃ。

試合に響いたら、シャレにならないし。