「あ〜いい子いないもんですかね〜。」



同性が集まるとその手の話になるのは、至極当然なことだと思う。



それは昇と僕であっても例外ではない。



ただ僕の場合は7月に前の彼女と別れたこともあって、最近は恋愛なんてどうでもよかった。



彼女のいない昇の愚痴を聞くという格好だ。








「そういえば明日どうすんの?」



そろそろほろ酔いの愚痴にあきてきた僕は、話題を変えようと昇に尋ねた。



「中村さんカラオケ行きたいんでしょ?お付き合いしますよ。にしてもさぁ〜・・・」



「明日」のこと対するやりとりは、酔っ払いに強制終了をされた。



このあと僕は、昇が寝てしまうまで更に1時間半ほど、グチにつきあわされた。