そうしてじっとしたまま、ただ時だけが過ぎていった。 そんなある時、不意にふくらはぎ辺りに違和感を感じた。 視線を下げて見てみると、そこには小さな子どもがあたしのコートの裾をガッチリと掴んでいた。 これが あなたとの出逢い――……。