「い…いいの?」
不安そうな顔で聞くから

『ほんま、付き合って長いし、今更やねんけど…持ってて欲しいねん』


「うぅっ…うん」
泣きながら頷くと


『今まで、朝も夜も休みの日もなんぼでも会えてたから、気にならんかってんけど…今ほとんど会われへんし…』


「…」

『会いたなったら…淋しなったら、いつでも来てや…』


「晋弥…」


『俺やって会えんの辛いねん…少しでも会えるなら、来て欲しいねん…俺おらんかも知らんけど…我が儘やけど待ってて欲しいから…』


「うん、ありがとう、こんなん貰ったら、私入り浸るからね」


『ええよ、住んでくれたってええくらいやで』
って抱き締めた


「晋弥…」