「…何となく♪」 春輝は笑って誤魔化した。 私は春輝をじーっと見た。 何かを隠そうとしている。 何だろう…。 崩れたクッキーはあの後、コンビニ近くに捨ててしまった。 だから中身を知ってるのは私と由希だけ…。 「教えてよ!!」 「……」 「また下向く!!!」 春輝はすぐに顔を上げた。 上げたけど…。 何も言わない…。