「あきらめるな!!」

電話と分かっていながらも、
叫んでしまった。

「輝は俺の大切な人なんだよ。
だから、あきらめるなよ。
お願いだから、
せめて俺が行くまで、
いきてて………」

『お迎えが来たら、
そこまで。
私も頑張る。
…あきらめないから。』

「…うん」

少し、
感情的になってしまったけど
今はこれでよかった。

『また、明日ね』

実質的には
明日会えるかわからないのに
輝は陽気にさよならを言った。

「ああ、明日。」