「ここです!」 「…はい」 杉山がつれてきた店は 高そうなフランス料理の店だった。 だからこの男の金は どこからくるのよ…。 私は呆れてた。 「いらっしゃいませ」 「予約してた杉山だけど」 「はい、杉山様ですね」 案内されたのはなぜか個室だった。 なんかヤな予感がする…。 「注文はコース料理でいいですか?」 「あ、はい」 私は不安になりながら 杉山の向かい側に座った。