「おはよう、藤宮くん」 井上さんも同じように 頭を下げて挨拶を返した。 だけど私は藤宮くんを見て とてもイライラしてしまった。 今朝、昔の夢を見たことを 思いだしてしまったからだった。 「酒井先生?」 藤宮くんと井上さんが 不思議そうに私を見た。 「お、おはよう…藤宮くん」 慌てて苦笑いしたけど 藤宮くんは探るような目で 私をじっと見つめてた。