「いてぇよ…」 拓海の弟は恥ずかしそうに笑った。 弟くんはずっと恐い顔だったのに そのときは可愛らしい笑顔だった。 「可愛いねー」 「へ?」 拓海と翔太が同時に私を見た。 確かに顔が似てるかもー…。 「弟くんの笑顔」 「あぁー!だろっ!?」 拓海は嬉しそうに笑った。 「弟…普段はキツイ顔してんだけど…」 「兄貴っ!」 弟くんは焦った顔で 拓海の話を止めた。 「じゃあな」 弟くんは慌てて部屋から出てった。 最後に私をチラッと見た気がした。