「ちょっと…」 私が話しかけようとすると 藤宮くんは笑顔で走りだした。 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!」 後ろの杉山を見てみると 鼻血を出しながら起き上ってた。 「な、なんだ…?」 杉山はキョロキョロと周りを 不思議そうに見回してた。 職員室にいた先生たちが 杉山に気づいて騒ぎだした。 「ど、どうしたんですか!?」 「とりあえず鼻血を止めましょう!」 私はその騒ぎにまぎれて 藤宮くんを探しに職員室を出た。