「もう死にたい…」 「はぁ!?」 「じゃあな…」 藤宮くんはフラフラと 歩いてフェンスに近寄った。 ちょ、えぇっ!? 「なにやってんの藤宮くん!?」 「落ちるんだよ」 「いやいや、意味不明」 「5階からでも大丈夫かな」 「本気なのっ!?」 「当たり前じゃん」 藤宮くんはフェンスに 手をかけて登ろうとしてる。 「ま、待って待って!!」 「ほっとけよ」 「ホントに気にしなくていいから!」 「俺は気にする」 じりじりと藤宮くんに近寄る私。