セツナイロ



「ユズー!」


ようやく辿り着いた教室。



ルナの声に一斉にあたしの方に視線が集まる。



「アスカもハルキも心配してたんだよー!」


「そ、そっか。」


あたしは皆の視線から逃れるように、ルナの手を引っ張って廊下に飛び出した。



生憎廊下も結構な人数だったが、教室程の威圧感は感じなかった。



「どうしたー?」

尚も手を引き続けるあたしの顔を、ルナは不思議そうに覗き込んだ。



「だってルナの声大きいんだもん!」

あたしはワザと頬を膨らませ、腕を組んで見せた。



「あいあい、すいませんねぇ、ユズさん。」

自分の頭に右手を乗せながらペコリと少しだけ頭を下げたルナ。



「それでよろしい。」

あたしはそのルナの頭をよしよし、と撫でた。