何とか帰れないものか… バス停の前を右往左往し、やっと閃いた。 「ケータイだ…!」 ポンッと手を叩いてケータイを取り出す。 期待を込めて開いたケータイ。 お母さんに電話をする…筈だった。 「…切れてる……」 どうやら充電が切れたらしい。 はぁーとこれまた深いため息を吐きながら、ベンチにドサッと腰をおろした。 空には星が1つも見えず、月の光さえも通さない分厚い雲が今にも泣き出しそうにゆったりと流れていた。