学校は何時もと同じ。



ただ、1つだけ違ったのは


「はぁ!?

嘘なんでしょ?それ!!」


ルナの悲鳴にも近い叫び。



「嘘じゃないわよ。

私達付き合う事になったの。」


そう言ってアスカの腕に絡むオオカワラナツキが笑った。



「ねぇ!アスカ冗談でしょ?!」


「冗談じゃない…」


あたしは声を出す事が出来なかった。

いつかこんな日が来る事も分かってた。



分かってたけど…




何でこの人なの?



あたしは悲しさと、怒りがグチャグチャになって、頭の中にある配線が絡まっているような感じがした。



「…よかったじゃん……」


もう、分からない。


「ユズ!」

あたしを呼ぶルナの声を背に、あたしは走り出した。



行く場所はたった1つ…