セツナイロ



「ばーか…

泣くなよ…


お前に心配かけたくなかったんだ。
ごめんな…?」



優しく頭を撫でる。

優しく笑うアスカが、そこにいた。



「心配…?」

「ああ、ユズは昔っから極度な心配性だから。

ほら、俺が転んで膝から血出したときも、ユズ泣きべそかきながら心配してただろ…?」

「そう…だっけ……?」

「そうだよ。
忘れた?」