セツナイロ



「ユズ…!
なんでっ……」

「ヒドいよ…
あたしアスカと…ちっちゃい時から一緒だったんだよ!?

秘密もなしねって…約束……したじゃんか…」



シンと静まりかえる。
あたしの目からポロポロと涙がこぼれる。


思い空気…


「ユズ、仕方ないんだ。」

先生の言葉なんて聞いてないよ!
仕方なく…ない……



「ねぇ…どうして?

アスカ………」




あたし信じられないよ?
アスカが白血病なんて…

信じられない……



信じない…

信じない………



「ユズちゃん、ごめんね。
今大事な話してるのよ。

ちょっと出てってくれるかしら?」

「嫌っ!
あたしはここを動かない…!

アスカ…
ねぇなんで…?」


膝が震える。

立っているのがもうつらい。



顔はくちゃくちゃで、きっとひどい顔してる…




「アスカ…?」