あたしは今自分がどこに向かっているのかも分からずに歩いていた。 まるで魂が抜けたみたいな、動く人形みたいに生気を失っていた。 ただ、時折自分の横を通り過ぎる車を見ては、 いっそのこと飛び出してひかれてしまえばいいのに なんてつまらない事を考えた。 次第に足取りがおかしくなってきた。 でも、もういいっか。 もう、この世にあたしは要らないんだから。 やがて少しずつ暗闇に包まれるあたしの視界。 きー! 大きな、ブレーキを踏む音と、クラクションが最後に聞こえた。 気がした。