てかてかてかっ!!
さらちゃんなんだよね!!
自分から行方不明になって悪魔のパーティーに現れるんじゃ……。
うわあああん!!
頭の中ぐちゃぐちゃだよーっ!!
急いで着替えて髪の毛を巻いて、メイクもしてーーーっっ!!!!
「遅い。」
「んなこと言われても………ハァ、ハァ……てか、間に合ってるじゃん!!」
陵の冷たい目を振り払うようにあたしは声を大きくした。
「俺が待ちくたびれたの。」
むっっかぁっ!!!!
こっちにも事情があるんだっつうの!!
俺様というかただのわがままなのだろうけど、普段かけないくろぶちの眼鏡から見える切れ長の目は、どうみてもドSだ。
「さらちゃんを見つけたの。」
「は………?」


