「ここですよ。
どうぞ、ゆっくりしていってくださいね。」
「あ、ありがとうございます。」
あっさりと、OKをもらってしまったあたしたちは緊張しながらも、さらちゃんの部屋を見回した。
「……おい。」
陵があたしの肩を叩いた。
「この写真……」
そこには2人の女の子が写っていた。
まだ幼稚園くらいのさらちゃん、そして小学生くらいの女の子………。
この子が誰かわかれば、さらちゃんの行方がわかるかも知れない!!
でも、誰かに似てるような……。
「これ、きょうこさんに似てないか?」
「え?」
あっさりと陵はその少女を見破った。
というよりは、確かに似てる。という納得感のほうが大きかった。


