「あんたはあの環境からどうしても秋野さらを抜け出させたかった

だけど自分から行方をくらませたとマスコミに知られたら、秋野さらの今後の人生、なによりもあんたの計画が成り立たなくなる


まぁもし秋野がそのことをかぎつけても、秋野には常に暴力団やヤミ金という言葉がついて回る

向こうも自分達から秋野さらが逃げ出したなんていうはずが無い」


陵が言葉を切ったのを見て、今度はあたしが口を開いた





「だけどここで邪魔が入った。
それがあたしたちの存在です

たまたまあたしと陵にさらちゃんは遭遇してしまった

きっと泉ちゃんというのはさらちゃんの人格ではなく、演技ですよね
誰かに見つかったときの保険として


そしてあなたをさらに驚かせる出来事があった
あたしたちが警察と手を組んで、さらちゃんの行方を捜していることです



だけど、あなたはすぐにさらちゃんのブログを使って、遊園地にあたしたちを向かわせた

日にちを帰るなら簡単にできてしまうから
そしてあたしたちを襲わせた


あの人たちは秋野さんの指示で動いたといっていたそうです
でも実際はあなたが秋野さんの指示だといって、仕向けた」


ここからは勇人の出番