「あの……突然何ですけど、さらちゃんを見つける手がかりとかは……?」




陵は少し緊張した様子でさらちゃんのお母さんに聞いた。




「ふふ……探偵ごっこかしら?」




口に手をあてて笑うさらちゃんのお母さんにドキリとしながらも、この場を陵に任せて、あたしは黙っていた。






「そうね……残念ながら見つかっていないわ。
部屋に置いてあった暗号の謎もわからないみたいで……本当に困っているのよ。」






少しうつむきながらボソボソと話したさらちゃんのお母さん。





でも、次の瞬間そのイメージはあっけなく崩れた。