「ったく、強がりなのも相変わらずやな」 「何のためのチームよ」 あたしたちを取り囲むように立ちはだかったのは勇斗と七海だった 「負けず嫌いなのは認めるよ 由比ちゃん、上腕の部分を巻いて止血してあげて」 まさ兄は自分のネクタイを取ると、あたしに投げてよこした 「さ、みんな 早いとこ抜け出すわよ!!」 長畑さんの声とともにそれぞれの方向へ向かうみんな 今のうちに……っ 「陵、腕だして。止血するから」 「あぁ……」