秘密の生徒会探偵団☆



「さらはともかくあたしのことは殺すんでしょう?」

「そのつもりだが?
それがなにか問題かな?」


「さらを自由にして」



こいつがそんなことするなんてこれっぽっちも思わない

ただ……せめて最期にさらの顔を見たい


もしわがままをいっていいのなら、11時45分まで生きたい


「あと、お母さんとお父さんの遺体はどこにあるのかも教えて」

「そんなこと知ってどうするんだ」

「幽霊になったら会いに行くのよ。ここでさ迷って客足が落ちてもいいの?」


あたしは大丈夫……
こうやって笑うことができるもの。



「それは困るなあ
ま、どうせ死ぬんだ。教えてやってもいい」


秋野の悪趣味な金時計が9時半をさしているのをあたしは確認した