秘密の生徒会探偵団☆



「兄貴!!まだ動かねぇのかよ!!」

「俺に聞くなっ
二車線巻き込んでの大事故だ

そうそう簡単に動くわけねえだろ!!」


「ちょっと!!兄弟げんかはやめてよっ」



岩瀬兄弟のけんかを止めるあたしは息をはいた

確かに陵の焦る気持ちはわからないわけではない


むしろみんな同じ気持ち



車は止まってからかれこれ1時間以上経っている

この間にも冬香さんにもしものことがあったら……っ





あたしの推理は七海の情報と繋げあわせると、ほとんど納得のいくものだった


だけど、同時にイヤな予感も的中することになる

長畑さんはジッと窓の外を睨んだまま動かなかった



「陵、とりあえず落ち着け
お前が焦っても事件は解決せえへん」


「……クソッ!!」